『ツバメの巣』


我が家では、毎年ツバメがやって来て軒下に巣を作る。
今年も、またその時期が来た。

私は、物心ついた頃から、
ツバメは害虫などを取る益鳥だから、保護しなければいけないよと、
教えられてきました。

ツバメは賢く、天敵からヒナを守るため、
わざわざ人の保護の得られる、人家の軒下などに
巣を作るので、人との生活に身近な存在となっている。

反面、近隣では洗濯物に飛来して、糞をされるやらで、
中には快く思わぬ人もいるようです。

昨年誰か、知らぬ間に巣を撤去した人がいた。

『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』という法令がある。

これによるとヒナ・卵を抱えた巣は
環境大臣又は知事の許可なしには撤去できないとされている。

昨年除去され、地面に落とされていた巣の中には
卵が割れ落ちて、黄身が土に混じっていた。

その上空を行きかう、親ツバメの姿を見たとき、
なにか、その無念さ、悲哀さが伝わって来た。

先ほどの法令は、一般の人には周知されていないことでしょう。
私は、軽い気持ちからその巣があった下の道端に

その法令文をパソコンで作り、呼びかけるように
貼出してみた。

通りがかりの人、又、車窓からじっくり眺める人などと、
愛鳥愛護の心を共有することができたように思いました。

今年また、飛来してきたツバメたち、
当初、ここに巣を作るか否か、何日も近隣を飛来して様子を窺っていた。

そして、住人である私と妻は、顔、その様子をじっくり見られていたように感じた。

その後、探るように、少しづつ巣を作り始めた。
完成しても何日も巣にはやって来なかった。

しかし、二日前の夕暮れのことである、 巣にはつがいのツバメがいた。

その様子は「よろしく守ってね」と言わんばかりにじっとこちらを見ていた。




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